vol.11『格付けチェック』

最近テレビで詐欺のニュースを見るたびに、被害に遭われた方への同情と同時に、
金融リテラシーの低さを痛感します。

詐欺に遭わないための秘訣は、勧められた投資商品が
「金融機関が正式に扱っているものかどうか」を見極めることです。

銀行・保険会社・証券会社など、実在する金融機関が取り扱う商品に詐欺はありません。
一方で、騙されている人の多くは、個人、または金融機関以外の会社、もしくは金融機関を装った会社が提供する投資商品に投資してしまっています。
特に、金融機関以外の法人が発行する暗号資産への投資は、規制が未整備でプロジェクトの透明性も低いため、詐欺のリスクが高く危険です。
暗号資産に投資する場合は、必ず正規の取引所を利用すれば詐欺に遭う心配はありません。
もし今、あなたが暗号資産への投資を勧められているなら、その商品が個人、または金融機関以外の会社によるものなら、やめておいた方が無難です。
また、正式な金融機関の商品であっても、不安を感じるときはその金融機関の「格付け」を確認すると、投資がより安全かどうか判断できます。
世界的に有名な格付け会社には、S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)やムーディーズなどがあります。提案された金融機関の名前に「格付け」を加えて検索すれば、最新の評価を調べることができます。
格付けは「AAA(トリプルA)」が最高位で、信用力が低下するほどランクが下がり、最終的に「D(債務不履行)」となります。一般に、AAAからBBBまでが「投資適格」、
BB以下は「投機的格付け」と呼ばれ、投資判断の参考にされます。

たとえば、最新の格付けを見ると、トヨタ自動車や三菱UFJ銀行はAランク、日本国もA
ランクです。つまり日本はまだ投資適格国であると言えますが、今後さらに借金が増え続け
れば、ランクが下がる可能性もあります。格付けは経済状況や財政の健全性などによって変
動するため、常に最新の情報を確認することが大切です。
詐欺に遭わないためには、投資を勧められたら「それが金融機関発行の商品かどうか」をま
ず確認し、さらに格付けを調べることで、安全性を簡単に見極められるようになります。

地主の参謀ニュースレター「回帰」2025年10月号掲載